編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2011.07.01 [伊藤数子「障がい者スポーツの現場から」]
第9回 「車いすテニスのイイヅカ」を世界に発信!
現在、熱戦が繰り広げられているテニスのウィンブルドン選手権では15年ぶりの勝利を飾ったクルム伊達公子選手や、予選から勝ち上がり、初出場ながら今大会日本人最高の3回戦進出を果たした土居美咲選手など、日本人選手の活躍が目立ちましたね。連日、寝不足になりながら楽しんでいる人も多いことでしょう。周知の通り、ウィンブルドンはグランドスラムの中でも最も人気がある大会で、世界中のテニスプレーヤーの憧れとなっています。実は日本にも海外のプレーヤーに絶大なる人気を誇るテニスの国際大会があります。NEC車いすテニスツアー「飯塚国際車いすテニス大会」、通称「ジャパンオープン」です。
ジャパンオープンは毎年5月に福岡県飯塚市で開催されています。今年は5月17~22日に行なわれ、世界のトッププレーヤーたちが集いました。3月に起きた東日本大震災の影響で、先行きの見えない不安と、日本経済に暗雲が立ち込める中での開催ということもあり、相当な苦労があったことは想像に難くありません。それは、この大会開催のために最も尽力している前田恵理大会会長が、表彰式のあいさつで涙ぐんでいた姿にもはっきりと表れていました。実際、海外選手からのキャンセルが相次ぎ、例年より参加人数も減ってしまいました。それでもオーストラリアやオランダ、ドイツなどから何人もの選手が参加してくれたのです。
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