編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2013.07.31 [伊藤数子「障がい者スポーツの現場から」]
第34回 創意工夫でオリジナルスポーツの誕生!?
「もっと多くの人に障害者スポーツをしてもらう方法はないだろうか」
これが最近、私が抱えている課題のひとつです。インターネットでの生中継やスポーツサイトの配信、イベント活動などを行なう中で、障害者スポーツへの認知拡大は、まだ十分とは言えませんが、それでも少しずつ広がりを見せているという手応えを感じています。「見てみたい」「やってみたい」という人は徐々に増えており、問い合わせをいただくことも少なくありません。しかし、残念なことに障害者スポーツを見たり、実際にやれるところはそう多くはありません。なかなか要望に応えることができず、これまで何度も心苦しい思いをしてきました。そこで、今回はそれを解消するために始めたプロジェクトについてお話します。
「うちの子どもにもやらせてみたいのですが、どこでできますか?」
「見学に行きたいのですが、一番近い場所はどこでしょうか?」
イベントや中継などの後には、必ずといっていいほど、こうした問い合わせをいただきます。特に子どもたちが興味を示し、その親御さんから問い合わせをいただくことが多いのですが、障害者スポーツに興味・関心を寄せていただけることは、STANDの活動の主旨でもありますから、本当に嬉しいことです。
もちろん、私たちSTANDではでき得る限りの情報を提供したいと考えています。しかし、その時に必ずといっていいほど、ぶつかる壁があります。障害者スポーツを身近に見たりやったりすることのできる環境が整っておらず、なかなか要望に応えることができないということです。ウェブサイトや、年に数回のイベントで、素晴らしさを紹介しても、実際にやってみたいという人に応えられなければ、本当の意味での広がりはありません。そこでSTANDでは今年度中に新たなプロジェクトをスタートすることにしました。それは子どもたちが身近に障害者スポーツを始めるための動画サイトによる教材の提供です。
このつづきは >>二宮清純責任編集「SPORTS COMMUNICATIONS」サイトでお楽しみください!