編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2014.01.31 [伊藤数子「障がい者スポーツの現場から」]
第40回 "さらし者"という言葉から見える社会
2014年がスタートしました。今年は2月にはソチオリンピック、3月にはソチパラリンピック、そして6、7月にはサッカーW杯と、世界を代表するスポーツの祭典が続くこともあって、例年以上にスポーツで盛り上がる1年となりそうですね。私が障害者スポーツに深くかかわるようになって約10年。私にとっても、節目の年となりそうです。そこで、今回は改めてこの10年を振り返ってみます。
(写真:約10年前、電動車椅子サッカーの全国大会をインターネット中継したことから始まった「モバチュウ」)
現在、私はNPO法人STANDでユニバーサルな社会を目指した事業を行なっています。そのひとつが、障害者スポーツです。03年からスタートしたインターネットライブ中継「モバチュウ」や、10年に開設した障害者スポーツサイト「挑戦者たち」を運営するとともに、12年からはスポーツと文化のコラボレーションイベント「スポーツオブハート」の開催も行なっています。
このように、現在は障害者スポーツに携わっている私ですが、10年前までは今の自分を想像すらしていませんでした。当時から知人の中には、障害がありながらも、スポーツを楽しんでいる人たちがいました。しかし、その時は障害者スポーツにかかわっているという認識はひとつもありませんでした。ただ、知人の中に障害がある人もいて、スポーツをしている。単に私はそれを応援しているだけのことだったのです。
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