編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2014.03.03 [伊藤数子「障がい者スポーツの現場から」]
第41回 なぜ、障害者スポーツを事業化するのか
熱戦が繰り広げられたソチオリンピックが幕を閉じました。日本は国外開催としては最多となる8個のメダルを獲得し、大いに盛り上がりました。メダリスト以外でも、見ている者を十二分に魅了してくれた選手や競技があり、改めてスポーツの力を感じることができた17日間でした。3月7日からはいよいよパラリンピックが幕を開けます。そこで今回は、障害者スポーツとビジネスについて一考いたします。
「おまえら障害者をネタに商売する気か!?」
これまでこのようなことを何度言われたことでしょうか。障害者スポーツのイベントや体験会など、これまでにはなかった新しい事業を行うと、必ずと言っていいほど言われてきました。
まだ障害者スポーツについて右も左もわからなかった当初の私は「はい、そうです」とも「いえ、違います」とも言い切れませんでした。しかし、今ならはっきり言えます。「はい、私は障害者スポーツを商売として成り立たせようとしています」と。
「商売」と言うと、なんだかお金の亡者のようなイメージがあって、悪い人みたいに聞こえてしまいます。では「ビジネス」という言葉はどうでしょう。これも少しきつい感じがします。では、「事業」はどうでしょうか。
「私は障害者スポーツをしっかりとした事業にしていきます」
これなら違和感なく聞こえる人もいるのではないでしょうか。
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