編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2014.05.30 [伊藤数子「障がい者スポーツの現場から」]
第44回 世界のイイヅカは終わらない ~30年の歴史を紡いできたジャパンオープン~
5月12~18日、福岡県飯塚市で第30回飯塚国際車いすテニス大会(通称:ジャパンオープン)が開催されました。シングルスで優勝したのは、男子は国枝慎吾選手、女子は上地結衣選手。同大会では初の日本人アベック優勝という最高の結果となりました。しかも、大会前は世界ランキング2位だった上地選手がその優勝で1位となり、世界王者であり続けている国枝選手とともに、ランキングにおいても日本人選手がともに1位となりました。
(写真:30回を迎えたジャパンオープン。今年も笑顔があふれた大会となった)
NPO法人STANDではNECとの協働で、最終日に行なわれた男女シングルス決勝の模様をインターネットライブ「モバチュウ」で配信しました。日本の車いすテニス界にとっての歴史的快挙を世界に配信することができたことを、本当に嬉しく思います。
「モバチュウ」でジャパンオープンを配信するようになって、今年で6年目となりました。年々、私のジャパンオープンへの思い入れは強さを増しています。毎年春になると、飯塚を訪れる日がやってくるのが楽しみで仕方ないのです。自分でも不思議になるほど、ワクワクした気持ちになります。その気持ちは、単にレベルの高い国際大会を目にすることができる、というだけではないような気がしていました。
今回、改めて感じたのは、他の大会にはない、ジャパンオープン独特の雰囲気に魅力を感じているのだということです。選手、主催者、オフィシャル、審判、ボランティア、観客......そこに集まる人たちが生み出す会場の雰囲気が、私を心地よくさせてくれるのです。それは選手にとっても言えます。
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