編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2014.10.01 [伊藤数子「障がい者スポーツの現場から」]
第48回 2020年を成功させるために ~その1:観客編~
今年は、1964年の東京オリンピック・パラリンピックからちょうど50年目のメモリアルイヤーです。開会式が行なわれた10月10日の前後には、50周年を記念したイベントが各地で行われますが、これは2020年東京オリンピック・パラリンピックへの意識が高まるいい機会となるはずです。そこで6年後、特にパラリンピックを成功へと導くには、今何が必要なのかを改めて考えてみます。
まず、成功を考えるにあたって、どのような大会が「成功した」と言えるのでしょうか。競技の盛り上がりはもちろん、世界中から来日する選手や観客への印象、さらに大会後に残すレガシー......と、さまざまな視点があります。そこで今回はまず第1回目として、名勝負誕生に不可欠な"観客"について考えます。
"完売"と"満員"は似て非なるもの
2年前のロンドンパラリンピックは、史上最多の270万のチケットを完売し、大きな成功を収めたと言われています。しかし、チケットが完売したからといって、すべての競技場が観客で埋まっていたかというと、実はそうではなかったのです。
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