編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2015.03.03 [伊藤数子「障がい者スポーツの現場から」]
第53回 2020年東京で踏み出す「オリパラへの新たな一歩」
2013年に2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定したことを契機に、パラリンピックを取り上げるメディアも増え、パラリンピックに触れる機会が増えてきました。そのことによって、これまで低かったパラリンピックへの関心度も徐々に高まってきているように感じられます。そんな中、「オリンピックとパラリンピックをひとつにして開催しよう」という意見をよく耳にするようになりました。皆さんはどう思いますか。
(写真:リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの公式サイト)
議論の根底にあるものとは
オリンピックとパラリンピックをひとつにすべきかどうか、可能かどうかという問題はさておき、私はこうした議論が交わされている、そのこと自体が何より重要ではないかと考えています。なぜなら、こうした議論がなぜ交わされるようになったのか、その理由をひも解いてみると、これまで国内ではスポーツとして扱われてこなかった障がい者スポーツをスポーツとして認識するようになり、その競技者をアスリートとして見るようになったからにほかなりません。
そもそもパラリンピックがスポーツの大会として認識されなければ、「オリンピックとパラリンピックをひとつにしよう」という考えは湧きあがってはこないでしょう。つまり、こうした議論はパラリンピックのスポーツとしての認知度の高まりを示しているのです。
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