編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2016.01.12 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第63回 大学との連携で新しい価値創出へ ~関西学院大学との協定~
東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は全国で786(2015年12月1日現在)の大学・短期大学と連携協定を結んでいます。目的は2020年の大会に向けて、オリンピック・パラリンピック教育の推進やグローバル人材の育成、各大学の特色を生かした取り組みを進めていくことです。「産学官」という言葉が聞かれて久しいように、社会を動かしていくうえで大学の役割は大きく、オリパラの成功のみならず、その後、目指す社会の構築に向けても、この大学との連携は重要です。
(写真:調印式に出席した関西学院大・村田治学長<中央>、同大・村尾信尚教授<右>と筆者)
昨年12月15日、STANDは関西学院大学と協定を締結しました。多様性を認め合う社会の実現に向けて連携して取り組んでいこうというものです。大学には、たくさんの社会的価値があります。その中でも、次のような特徴が今回の連携を有意義にしてくれるものと考えています。
一つ目は、大学は知の財産が蓄積していく場であるという点です。毎年、学生が入れ替わるのにも関わらず、大学には伝統が築かれています。ここに、大学の持つ「知の蓄積」という際立った機能があると考えています。連携により得られた成果は、蓄積の機能に載せられ、次の時代へと引き継がれていきます。二つ目は、学生は次代の当事者という点です。自分たちが生きていく時代を自ら創り出す人たちですから、長い将来を見据えていくでしょう。その当事者は、私たちにはない力を有していて、協働により新しい価値を生み出すと考えています。
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