編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2016.03.04 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第65回 「先生!クラスみんなで体育ができるといいのにね」
NPO法人STANDの活動は、ユニバーサル社会を目指しています。様々な場面でその話題に接するとき、子どもの頃からの環境がとても大切だなぁと感じます。近年、特別支援学校だけでなく普通学校に通う、障がいのある子どもの数が増えています。それぞれによい所があって、選択できることが重要なことなのです。
そんな中、気になることがでてきました。普通学校に通う子どもたちは、障がいの有無を超えて、みんなで一緒に学びます。ところが体育だけは、見学になってしまうことも少なくないのです。算数や理科・社会は、障がいに関係なく同じテーブルに着くことができますが、体育だけは同じスタートラインに立てないということになってしまいます。これを繰り返すと、「障がいがあると体育ができない、スポーツができない」という固定概念を生んでしまいます。障がいのある子ども自身、周りの子どもたち、そして先生、保護者にも「そういうものだ」と刷り込まれてしまうのではないでしょうか。それはすなわち、障がい者を特別視するということです。
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