編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2016.08.04 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第70回 ボランティア参加にみる、新しいスポーツ大会への関わり方
東京マラソンに見られるようにスポーツボランティア人口が急増しています。NPO法人STANDにも、2020年のパラリンピックに向けてボランティア参加を希望する多くの人から問合せがあります。STANDでは「ボランティアアカデミー」を開講していますが、そこにも多くの人が参加しています。
◆ボランティアは新しいゾーン
スーパーラグビー日本大会を支えるボランティアチーム「In Touch」代表・眞柄泰利さん(株式会社サイバートラスト・代表取締役)は、スポーツ大会は、主催する側があって、チケットを買って観戦する人がいる。けれどその間に、他にももっと楽しい関わり方がある、新しいゾーンがあるのではないか、と考えました。そのお話をお聞きしたとき、ボランティアアカデミーなどで、ボランティアとして大会と関わりたいという熱心な多くの人がいることと、共通すると感じました。そこで、私もIn Touchのお仲間に入れていただくことにしました。
眞柄さんはラグビーの大会に新たな関わり方ができるのではないか。そう考えて昨年のイングランドラグビーワールドカップを視察しました。真柄さんが現地で見たのは6000人規模のザ・パックと呼ばれるボランティア組織でした。ザ・パックは応募総数2万人超から2年間かけて6000人まで絞り込まれました。
この精鋭のボランティアスタッフがワールドカップを支えていたのです。イギリス視察を終えた眞柄さんの頭の中には、スーパーラグビー日本大会への関わり方のイメージができあがっていました。イギリスを越えるもの、日本独自のボランティア組織を作ろう。こうしてIn Touchが動き出したのです。
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