編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2017.11.02 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第85回 渋谷区リアル観戦イベント。小学生の応援が創り出す新しい文化
渋谷区では2020東京オリンピック・パラリンピックにおいて5つの競技(ハンドボール、卓球、パラバドミントン、ウィルチェアーラグビー、パラ卓球)が開催されます。渋谷区オリンピック・パラリンピック推進課(以下、オリ・パラ推進課)では3年後の「満員御礼」を目指して、今年7月から、各競技を間近で観戦して体験もできる「オリンピック・パラリンピックリアル観戦事業」を実施しています。
10月28日、その4回目となるウィルチェアーラグビーの「リアル観戦」(渋谷区スポーツセンター)に行ってきました。
リアル観戦とはあまり聞き慣れない言葉ですが、「まずは知ってもらって、見てもらって、体験してもらって、さらに興味を持ってもらうためのもの」(オリ・パラ推進課)で、試合だけでなくトッププレーヤーによるデモンストレーションや来場者による競技体験が行われます。
今回は渋谷区長杯第1回渋谷区ウィルチェアーラグビー大会と銘打たれ、日本代表選手が在籍するBLITZ、RIZE、AXE、横濱義塾の4チームが参加しました。
渋谷区オリ・パラ推進課の担当者は「リアル観戦は来場した方が"テレビでは知っていたけど実際に見ると迫力が違う"という感想や、"見るのとやるのとでは全然違う"と競技を実際に体験した"リアル"な感想をいただいています。7月のハンドボールから始まって、11月12日のパラ卓球で5競技のリアル観戦が一回りしますが、2020年の全競技満席のために、今後も継続してイベントを行っていきます」と、このイベントに手応えを感じているようでした。
さて、この日の朝のことです。リアル観戦のために会場に向かっていると、お揃いのオレンジ色のTシャツを着た小学生たちをたくさん目にしました。「もしかして同じイベントに行くのかな?」と思っていたら、やはりそうでした。2階席に陣取ったのは渋谷区立長谷戸(ながやと)小学校の1年から6年までの134名。今回のリアル観戦会は、ある意味でこの小学生たちが主役でした。
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