編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2017.12.11 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第86回 東京パラリンピック、開催1000日前
11月29日は東京パラリンピックまで1000日前という節目の日でした。「1000日後、自分は何をしているんだろう?」と想像すると夢が膨らむと同時に新たなエネルギーが湧いてきます。
話は8年前にさかのぼります。09年10月2日、東京都庁で「東京オリンピック・パラリンピック開催決定を迎える会」が行われていました。結果は「16年大会は東京招致ならず」という残念なものでしたが、そのときのメモにこう書いていました。
<会場ではたくさんの方とお話をしたし、いろんな方のスピーチも拝聴した。ほとんどの人が「オリンピック招致」「オリンピック開催」と言っていて、「東京オリンピック・パラリンピック」とセットで発言する人はごくわずかだった......>
まだ「パラリンピック」という言葉が浸透していなかったことがわかります。一方で最終プレゼンの行われていたコペンハーゲンの会場では、「パラリンピック」という言葉が数多く発せられていたと聞きました。「残念だなあ」というのがそのときの私の素直な感想でした。会場に同席していた数名のパラリンピアンも、このことを課題にあげていました。「これからはもっと日本でもパラリンピックのことを知ってもらわないと」とお互いに話したものです。
その4年後の2013年9月7日、ブエノスアイレスで行われた最終プレゼンで、「2020東京」の開催が決定しました。このころには09年当時とは違って「東京オリンピック・パラリンピック招致」と多くの人が言うようになっていたことが思い出されます。
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