編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2018.11.01 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第97回 障がいのある人は約936万人。福祉的な配慮? ダイバーシティの推進? それとも???
まちづくり・地域づくりの視点から、いかにしてスポーツを活用した地域の活性化を図っていくかについて調査研究し、活動していく一般財団法人「日本スポーツコミッション」が開催するスポーツコミッション研究会に参加させていただきました。素晴らしい機会をありがとうございました。
ここでのプレゼンで私に与えらたテーマは「障がい者を顧客として捉える」というものでした。障がいのある人を含めてすべての人たちをスポーツシーンの「お客様」として捉えるというもの。「なるほど、面白そう」と思いました。同時に思い出したのは、過去のいろいろな言葉でした。
2005年にパラスポーツのインターネット中継、体験イベントからSTANDの活動はスタートしました。そしてすぐに「障がい者をさらし者にしてどうするつもりだ」というご批判をいただきました。「障がいのある人にそこまで(スポーツを)させなくても......」、イベント会場では「もう、見ていられないので帰ります」とも。どんな事業でも批判はつきものです。
そんなある日、「障がい者をネタに商売をする気か」という言葉をいただきました。これは答えにくく、困惑しました。「ノー」とは言えないし、「イエス」とも言いにくい。パラスポーツを通して共生社会を目指し、社会に価値を提供してその対価として報酬をいただき、NPOを運営する。だから「ノー」ではない。そこで、商売、事業、ビジネスと、言葉を変えたみたらニュアンスが変わった......。
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