編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2020.01.17 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第111回 「慣れる」と共生社会はつながっていた!
2020東京オリンピック・パラリンピックを控え、19年はパラリンピック関連の様々な報道がありました。その中から2つピックアップします。
<東京パラリンピック開幕まで25日で1年となるのを前に、共同通信が全国の障害者を対象にアンケートを実施したところ、「大会が障害の理解につながる」との回答が62%に上った。選手の活躍や大会の盛り上がりによって障害への関心が高まり、差別や偏見が解消されるとの期待が大きい。一方で、一過性の盛り上がりに終わることへの懸念も根強く、政府が掲げる「共生社会の実現」には大会後も継続的な取り組みが求められそうだ。>(共同通信2019年8月17日配信)
<東京大会開催が決まった二〇一三年以降に「バリアフリー化や周囲の障害理解が進んだ経験、実感があるか」と尋ねたところ、「なし」(66%)が「ある」(34%)を大きく上回った。「最近、障害を理由に周囲の言動で差別を受けたり感じたりしたことがあるか」との質問には36%が「ある」と答え、共生社会の理念が浸透していない。>(東京新聞2019年8月18日付朝刊)
どちらもパラリンピックの開催が「障害」と社会のあり方にどう影響したかについて述べられており、<大会後も継続的な取り組みが求められそうだ。>、<共生社会の理念が浸透してない。>と、共生社会の実現には道半ばであると締めくくられています...。
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