編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2020.03.02 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第113回 いろんな人が集まるから生まれる優しいこと
右の写真は昨年、石川県小松市で開催した(於:イオンモール新小松)イベント会場の写真です。体験会の会場にある一筋のライン。これ、なんでしょう? これは視覚障害者を誘導する歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」です。
歩導くんはゴム製で厚みは7ミリありますが、スロープ状になっており床との段差は1ミリ以下。歩導くんを開発・販売する錦城護謨株式会社・太田泰造社長はこう話してくださいました。
「このマットは視覚障害の方の誘導ができます。でも他の側面もあります。点字ブロックはコンクリートや金属でごつごつとして車いすだと通りにくい。またキャリーケースやベビーカー、それにハイヒールでも同じですよね。ゴム製の歩導くんはこうしたことを解消してくれます。設置は両面テープで床に貼るだけなので、イベントや大会など短期間でも設置できます。また一旦設置しても、来場者の導線に合わせてすぐ変更もできます」
この歩導くんは最近、あちこちのパラスポーツの大会やイベントで見かけるようになりました。最初は誘導マットだから視覚障害のスポーツだけで使われているのかと思っていましたが、車いすテニスの会場でも見つけました...。
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