編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2020.11.05 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第121回 優しい動物園「ほほえみの会」
理由はさておき、eスポーツの「ぷよぷよ」はちっとも進まないままなので、前回に引き続き、約30年前のふる~いお話をお届けしましょう。
前回も触れたとおり1991年、石川県で国民体育大会が開催され、その後、全国身体障害者スポーツ大会「ほほえみの石川大会」が行われました。この大会に私はパソコン通信情報サービスの一員として関わりました。このサービスは大会の結果速報や選手たちの声を届けるものでした。
準備には約1年が費やされました。当時、パソコンを自宅に所有している人は少なく、講習会が定期的に行われました。講師役は結構なパソコンマニアで博識の人たちでした。講習会は回を重ねるごとに参加人数が増え、和気あいあいと進み、100人くらいになりました。
大会本番が終われば、この会も解散となるはずでした。でも、「このまま解散してはもったいない!」と、会を継続することに。様々な障害のある人、障害のない人が集まる会ができました。名前は大会名から勝手にいただいて、「ほほえみの会」としました。
会では「障害のある人とない人が対等であること」を標榜しました。当時、いわゆる障害者団体では障害のある人とない人が...。
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