編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2021.08.04 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第130回 "ママ"アスリートの違和感
子育てをしながらパラスポーツで活躍している、いわゆる「ママアスリート」と話したときのこと。彼女は「ママさんアスリート、と言われることに違和感があるんですよ」と語りました。曰く「ママさんアスリート頑張れ! ママなのにすごい! 子育てと両立してすごい! 子連れでトレーニングすごい!と、褒められるのは嬉しいのですが......。でも、"パパアスリート頑張れ!!""パパなのにすごい!"って、ほとんど聞かないですよね~」と。
ふと、自分のことを思い出しました。私は28歳のときに起業しました。今から30年も前のことで、前例が少なかったこともあり、「女性なのに」という枕詞がついていました。「女性なのに」の後には、「よく頑張っているね」「思い切ったね」「すごいね」「嫁にいかなくても、一人で生きていけるね」などの言葉が続きました。一つひとつに目くじらを立てることはなく、素直に「褒めていただいている」と受け止めていました。でも...。
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