編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第150回 WBCに力をもらった。まだまだやるぞ、パラスポーツイベント!

2304044.jpg WBC優勝後、野球日本代表の栗山英樹監督のコメントの中に「日本の子どもたちがかっこいいと思って、野球をやりたいと思ってくれるはずだし、それがうれしい」(「NHK NEWS WEB」2023年3月27日配信)
というものがありました。
 2015年ラグビーW杯イングランド大会で日本代表が南アフリカに勝利を収めた時、ラグビーを始める子どもたちが増えたと聞きました。スポーツイベントの影響力はとても大きいです。

 私たちが開催した車椅子バスケットボールの体験会では、こんなことがありました。
 講師はパラリンピック4大会連続出場中で、東京パラリンピック銀メダリストの宮島徹也さん。体験会に参加したある小学生は、日常車椅子を使用していて、この日が初めてのバスケ体験でした。その少年はとにかく夢中でプレーしていました。楽しくてしょうがないといった様子。体験会が終了しても、バスケ用の車椅子から離れようとしません...。


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伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

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