編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2023.10.02 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第156回 傷ついて、汚れてこそ体育館
パラスポーツに関わる活動を始めた約20年前。
車椅子スポーツのイベントで一番ハードルが高かったのは、体育館探しでした。
STAND設立のきっかけとなった電動車椅子サッカーの活動場所は、所謂「障害者高齢者体育館」でした。だから車椅子スポーツで使用できたのです。他の体育館が使用できないことを知る由もありません。しばらくして様々なパラスポーツイベントを各地で展開しようとしたとき、このハードルのことを知りました。
曰く「床が傷つくから使用許可が出ない」と。
2013年、東京パラリンピック開催が決定し、直後からパラリンピック、パラスポーツの認知度は上がり、パラスポーツのイベントが各地で賑やかに行われました。わたしは、パラリンピックが社会変革活動で、こうして社会が変わっていくんだと、実感しました。"スポーツ施設は、障害の有無に関係なく開かれたものとなっていく"と......。
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