編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2024.05.01 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第163回 高齢者になりたい人!
先日、都内のある中学校でお話をする機会をいただきました。
テーマは「すべての人が好きなスポーツに関わる社会へ」。スポーツ推進を意味しているのではありません。年齢、性別、障がい、LGBTQ+、国籍......に関わらず、すべての人が自分のやりたいことにチャレンジできる社会を目指す、との気持ちを込めています。
小・中学生にお話するのは、とても難しいといつも感じます。大人は一つの言葉でもその背景を察して、意味をくみ取ってくれますが、子どもにはそのことの成り立ち、社会や人との関わりを丁寧に説明しながら進める必要があります。準備に時間はかかりますが、大変勉強になります。
何より、いただいた質問や感想は新鮮なものばかり。思いもしなかったことに気づかせてくれたり、想定外の質問を受け、窮した末に絞り出した答えは、我ながらいい話だったりすることもあります......。
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