編集長コラム

障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ

第165回 体育館が注意書きだらけになる前に

写真:競技用車いす ある車いすバスケットボールのチームの話です。固定の練習場がなかなか見つからず、やっと予約できた体育館。

「さあ、練習開始!」とテンションが上がっていました。すると、体育館の管理者が現れ、こう言いました。

「みなさ~ん。練習前に聞いてください。傷つかないように十分に注意を払ってください。絶対に転倒しないようにお願いします。万が一、転倒があったら、直ちに練習を中止し、事務所までお知らせください。では、事故・怪我のないように、気をつけて使用してください」
 全員、テンション下がります。絶対、転倒しますから。

「アリーナへのスリッパでのご入場は固くお断りします。廊下や会議室ではスリッパはご利用いただけます」

「館内で出たゴミは、必ずお持ち帰りください。ゴミを残した場合、回収に来ていただく場合がございます」

「水分補給のための容器は、必ずふたのあるものをご利用ください」

「館内(アリーナ・ロビー・廊下を含む)は、お子さんだけでのご利用はできません。必ず保護者が付き添ってください」

 体育館の利用について、これまで何度か本欄でも掲載してきました。主に体育館も、もっと車いすスポーツの使用や、床が傷つくことに寛容に。「傷ついて、汚れてこそ体育館」といった内容です......。


このつづきは >>二宮清純責任編集「SPORTS COMMUNICATIONS」サイトでお楽しみください!




伊藤 数子(いとう かずこ)

挑戦者たち編集長
/NPO法人STAND代表理事

新潟県生まれ。1991年に車いす陸上を観戦したことがきっかけとなり、障害者スポーツの振興に携わるようになる。未来に向けて次代の選手・ファンを拡げていくために、障害者スポーツのスポーツとしてのおもしろさを伝えるウェブサイト「挑戦者たち」、障害者スポーツ競技大会のインターネットライブ中継「モバチュウ」、障害者スポーツ体験会などの事業を企業・団体と協働で展開している。2012年ロンドンパラリンピックでは日本選手たちの挑戦を伝えるウェブサイト「The Road to London」を開幕1年前に開設した。著書に「ようこそ、障害者スポーツへ -パラリンピックを目指すアスリートたち-」(廣済堂出版)など。

ロンドン2012パラリンピック 日本選手たちの挑戦 「The Road to London」

フェイスブック

ツイッター

アーカイブ

  • 清水建設株式会社
  • SPORTS COMMUNICATIONS - ~二宮清純責任編集~
  • www.shimizu12.com
  • Takemi Art Sports
  • ラジオデイズ:「声」と「語り」のダウンロードサイト