編集長コラム
障害者スポーツのおもしろさを求め、現場へ
2024.07.01 [伊藤数子「パラスポーツの現場から」]
第165回 体育館が注意書きだらけになる前に
ある車いすバスケットボールのチームの話です。固定の練習場がなかなか見つからず、やっと予約できた体育館。
「さあ、練習開始!」とテンションが上がっていました。すると、体育館の管理者が現れ、こう言いました。
「みなさ~ん。練習前に聞いてください。傷つかないように十分に注意を払ってください。絶対に転倒しないようにお願いします。万が一、転倒があったら、直ちに練習を中止し、事務所までお知らせください。では、事故・怪我のないように、気をつけて使用してください」
全員、テンション下がります。絶対、転倒しますから。
「アリーナへのスリッパでのご入場は固くお断りします。廊下や会議室ではスリッパはご利用いただけます」
「館内で出たゴミは、必ずお持ち帰りください。ゴミを残した場合、回収に来ていただく場合がございます」
「水分補給のための容器は、必ずふたのあるものをご利用ください」
「館内(アリーナ・ロビー・廊下を含む)は、お子さんだけでのご利用はできません。必ず保護者が付き添ってください」
体育館の利用について、これまで何度か本欄でも掲載してきました。主に体育館も、もっと車いすスポーツの使用や、床が傷つくことに寛容に。「傷ついて、汚れてこそ体育館」といった内容です......。
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